皆様こんにちは
CFPの澁谷です。
今日はとても寒く関東地方はみぞれになりました。
毎回、農業関連の話題で恐縮ですが、今回は食料自給率と【交雑】についてちょっと思ったことをお伝えします。
日本の食料自給率はカロリーベースでみると全体で38%です。
低いと指摘されていることは皆様ご存知かと思います。
しかし品目別に別にみるとバラツキが大きいです。
コメ :98%
野菜 :76%
畜産 :15%
油脂類: 3%
ウクライナ侵攻による肥料減産と世界的インフレに起因する円安で国内の食料生産は苦境に立たされています。
さて、私は鎌倉市の無肥料無農薬で野菜を作る研究会のお手伝いをしています。
無肥料無農薬で野菜を作るとどうなるのか?
まず収量が落ちます。同じ面積なら肥料や農薬を使った場合の20%から50%しか収穫できません。
もう一つ起きることが【交雑】です。
近代農業は、買ってきたF1種という同じ時期に同じ大きさの収穫ができる種を使います。
一方、無肥料無農薬はその土地にあった強い作物にするために種を取って連作します。
そうすると何が起こるか⇒違う品種同士が混じってアイノコ:ミックスの品種が生まれます。
これでは売り物にはなりませんよね。日本では。
チリではたくさんの品種のジャガイモを同じ畑で育てます。
収穫すると赤・オレンジ色・白・大きいの小さいの様々な芋がミックスで収穫されます。
それを調理する時も混ぜこぜで使うそうです。
もし今後、肥料が輸入できなくなったら、日本でも見たことのないアイノコ野菜を食べるようになるかもしれませんね。
でも味はF1種の肥料農薬ありの作物よりは美味しいです!!!